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【経理職が考える】社会人向けの簿記2級勉強法

投稿日:2020年1月13日 更新日:

どうモメンです。

仕事で経理をしていますが○年目ぶりに簿記2級を受けて無事に合格できたので、ここでは簿記の勉強について培ったノウハウを紹介します。

主に勉強時間が限られる社会人向けの内容となっております。

ちなみに経理転職を目指している友人も一緒に受けたのですが、友人はその後ずっと落ち続けておりまだ合格できておりません・・・。

いやー、社会人になりますと友人にあれこれアドバイスするのって意外と気を遣うんですよ・・・笑

ただ、友人を見てて思うのは、やはり3回目ぐらいになってくるとやや心折れてるのだろうな、と・・・。

最初に言っておきますが経理職が受けても今の簿記2級はかなりの難しさです。そこらへんの経理職の人に、簿記2級の本試験レベルの問題を解かせてみたら、現実的には30点取れればいい方でしょう。(仕訳問題はひねりがあれば撃沈、第二問、第三問部分点を拾って20点、工業簿記に至ってはまぁ全滅笑)

試験を受けてから思うのですが、経理としての「経験知」は試験を受ける上ではほぼ役に立たなかったかなという感じです。ですが試験で学んだ知識は間違いなく実務で役立ちます。試験に受かれば、経理という仕事では、周りの生半可な知識の人間に(会計や経理のことで)とやかく言わせないオーラはできます。

世の中に簿記2級を持っている経理職の人間は沢山いるでしょうが、範囲が大幅に改定されて以降の簿記2級に受かっている人は少ないと思いますので経理としても簿記2級に受かったことで以前より堂々と自信をもって経理の仕事ができるようになったと思います。

まず体を鍛えよう(または疲れない方法を考えよう)

勉強するためにはまず体を鍛えろというのは実は勝間和代さんの言葉です。

私も当初は、「スキマ時間で資格の勉強してる意識高い系社会人」のようにスマートな感じで勉強するはずだったんです。ただ、最終的にはかなり泥臭く、ストイックで、学生チックな感じの勉強になっていたと思います。youtubeによくあるその手の動画もいくらか胡散臭い印象はうけます。(カメラが回ってないところで超ガリ勉してるか受かってない可能性大でしょう)

今の簿記2級の難易度は各段に上がっており勉強を続けるのが非常に大変です。「1日2時間の勉強」と簡単に言っても言っても体感的に2時間が4時間ぐらいに感じます。

下でも詳しく説明しますが、私は社会人向けには、今の簿記2級の理想的な勉強期間は6か月と考えております。いずれにしても長丁場の闘いになり、最後の方は生活の全てが勉強一色になりどっちみち運動へ意識が行かなくなってしまうと思いますので、できるだけ最初の方で体を鍛えておくことをおすすめします。

一人で勉強しながらワクワクした気持ちを持つこと

これは私の大学時代の恩師のアドバイスです。「笑顔」と「努力」と「運」は相互に作用するもので、勉強する時はとにかく明るい気持ちを捨てないようにと言われました。

意識高い系アイテムをそろえる、カフェや電車でドヤ顔でテキスト広げる、図書館で電卓を力の限り叩きまくる、たまに勉強しながらカップラーメンを食べる・・・それだけのことでもいいのでワクワクする気持ちを少しでも持っていることが大事だと思います。

できれば一発合格を目指そう

これが案外キモです。

確実に一発で合格したいなら、直近の試験を受けるべきかどうかは慎重に考えましょう。受かる見込みがない状態で受けるのは絶対におすすめできません。またダラダラ勉強して1年後の合格を目指そう、というのも同様に微妙なのです。それまで勉強のモチベーション続く保証がありません。

一発合格が狙えるなら、支払う受験料も1回分で済み、テキストを全て最新版を新品で一式買い揃えても、合格してすぐメルカリで一式売り飛ばせば、半値以上の値段で売れるんです。安上がりで済みます。

私はそこまで見越して、テキストに書き込みを一切しませんでした。付箋だけでしのぎました。

そのほかのコツは、商業と工業を必ず交互でやること、正解した問題には赤ペンで花丸を書いて自分を誉めること、本番直前には図書館で本試験を再現させた状態で模擬試験を解いてみることなどです。

 

一緒に勉強する友人がいなくてもSNSや掲示板はたまにのぞいてみよう

社会人ならこれはかなりおすすめです。私の場合はリアル友人と勉強してはいたのですが途中で友人が次々と戦線離脱していったので、最後は結局孤独な闘いになっていました笑

リアル友人でなくても、掲示板やツイッターを見たり書き込んだりするのも、良い影響があります。ただその場合、勉強の進捗が遅れている時は焦るだけなので見ない方が良いです。

これは次のアドバイスに繋がります。

追われる勉強はキツい。ズバリ、追い抜きだ!

私の場合はもともと経理をしているということもあって、ナメておりました。しかし今の簿記2級はやはり実務レベルははるかに超えている内容で、他の人と同じで6か月勉強しなければ受からなかったと思います。

ですが社会人になると、追われて勉強するのはやっぱり精神的に辛いものがあります。学生ならいざ知らず、時間もエネルギーも限られたリソースで戦わないといけません。追われずに済むにはどうすればいいかを考えたら、とにかく早め早めに頑張るしかないというのは自然な結論だと思います。

ここでおススメなのが、一般的に多くの人がメンタルやプレッシャーに追い込まれるのが試験の1,2か月前あたりと想定して、あえて3か月前からブーストモードに入る作戦です。具体的にいうと、3か月前の時点でかなり仕上げておくという作戦です。ここで追い抜いて先頭を走り続けて本番に挑みます。

一度ブーストをかければ、あとは慣性の法則で、その状態を維持して本試験に突入していけます。3か月前というと、だいたい試験に申し込みをする時期でもあります。その頃までに、基本問題集をせめて1周できるぐらいのペースであれば、進捗的には余裕がある方で、追い込まれ感は多少遠ざけられます。

当時、ツイッターや5ちゃんの掲示板もたまに除いていたのですが、3か月前にこの状態まで仕上げている人は、意外にもあまりいない感じでした。そのため「もしかしたら合格できるかも」とこの時初めてうっすら思いました。

おそらくこの勉強のやり方は私が経験者であり経理の仕事をしているからこそできたのかもしれないと思います。3か月前でブーストモードに入るということは、1,2か月目でも既にロケットスタートを切っていた可能性も否めません。学生なら、こんな勉強のやり方は、やりたくてもできないのではないかと思います。ですが社会人なら全体を俯瞰した上でこういう戦い方もできるということです。

それでもトータルで勉強する期間はMAX5~6か月がベストだと思います。それ以上は、しんどいです。またこれより短くしても、しんどいです。

できれば1発合格を狙いましょう。厄介なのが、3,4か月後に本試験があるという場合です。個人的には、ダメ元で受けるのはおすすめしません。

「ちゃんと勉強できずに受けて落ちた」+「落ちてもいい、しょうがない」のループは危険と言われています。そうなってしまった場合、1、2年ぐらい完全に休んで全部忘れてから仕切り直しするのもいいのではないでしょうか。

使うテキストは5chなどで事前に調べる

5chの資格試験のところの簿記のスレッドなどで情報収集して買うテキストを決めるのがいいと思います。ブログやyoutube、ツイッターは色々ありすぎて最初は良く分からないと思うので。

どのテキストを買うか、イメージを固めたら一気に買いそろえましょう。私はとりあえずインプットで2冊、アウトプットで3冊買いました。

おすすめの参考書としては、4コマ漫画のあるテキストがいいと思います。たかが4コマ漫画ですが、されど4コマ漫画です。これは漫画のあるテキストで勉強したことがある人にしか絶対分からない感覚だと思います。

(おそらくですが簿記と漫画というのは相性がいいのだと思います。簿記の取引というのは全てがちょっとした「お話」のようなものだからだと思います)

 

テキスト(インプット)に2、3か月、基本~応用問題集(アウトプット)に1か月、模擬問題集(アウトプット)に2か月、という風にスケジュール配分が理想です。

模擬問題集の中でも、TACの「網羅型」、「あてる」シリーズの難易度は本試験レベルを超えてると言われています。

私は試験1か月半前ぐらいにこれらの模擬問題集をガンガン解いている状態に持って行ってました。「ガンガン解ける」というのは、やっている時は微妙に小気味が良く、2周目あたりでほとんどの問題を90分以内、90点以上確実に解けるようになりました。このぐらいまでくると、若干ハイといいますか、ある種の高揚感が得られます。まぐれで100点満点を取った時はもう受かったかのような気分で喜んでしまったり。。。このぐらいになると、より熱が入って、「やりたい」「やってやる」という気持ちに切り替わっていきます。初めの頃に比べて、おのずと勉強時間も相対的に長くなっていきますが、それをさほど苦痛に感じなくなるという、とても不思議な体験ができます。やはり「ここまでくれば、いけるかもしれない」という確信めいたものが、ほんの少し芽生えると、ポジティブ努力は加速していくということなのかもしれません。

このぐらいまで実力を底上げするには、1か月半前には模擬問題集をガンガン解ける状態までもっていくのが理想です。ただテキストを終えていきなりこの本試験を超えるレベルの模試問題集に取り掛かるのは挫折リスクが高いので、時間が無い方は基本問題集をしっかり回す方がいいと思います。

私はこのブースト追い抜き効果で、試験の3週間前にして勉強がほぼ仕上がっている状態になってしまいました。その後も新しい問題を次々に解いていましたが、どれも着実に85点~90点は得点できました。ここまで来るとメンタルに余裕があるのかと思いきや、「これで落ちたら一生立ち直れないかも・・・」という超ネガティブな気持ちも強くなっていったのも事実です。自分を励ますために、「大丈夫、ヤマは全て張った」とよく言い聞かせました。

当時の私の様子について、友人たちは「とにかく自分を追い込んでた」と証言してくれました。自分の中では追われたくない一心で突っ走っていたつもりだったんですが他人から見ると、かなりストイックに自分を追い込んでやっていた印象だったようです。

一方、その友人たちは1か月前でほぼ全員諦めモードになって、次々と戦線離脱していき、最後は実質一人で戦っているような感じでした・・・笑

 

以前ならここまでやらなくても合格できたのかもしれないですが最近の難化傾向を見ていると、かつて本試験レベルを超えていると言われていた「網羅型」や「あてる」シリーズでさえ、すでに本試験より優しいレベルになっていってるのかもしれません・・・とても恐ろしいです。

 

 

そして、試験当日

実をいうと試験当日の記憶があまりないんです。。。

思い出すのは試験前のことばかりです。試験直前は、週末は朝から図書館の自習室に行って、本番の雰囲気を再現しながら、模試を2回分も解いてました。平日も必ず家に帰ってきてから、1回分は解きました。

追い込まれての勉強だったら、ここまで頑張れたかどうかはわかりません。やはりブースト効果で早めに勉強が仕上がった状態になっていたことで「何が何でも受かりたい」という思いに火を付けたのだと思います。

やはり友人がいうとおり、自分で自分を追い込んでいたということなのでしょう。

こうしてかなりのところまで仕上げていたこともあり、実際の本番は少々あっけなかった部分もありました。

実践してないけど理屈上、効率的と思える勉強法

①問題集は答えを見ながら解く

分からない問題は、意地になって解こうとせず、すぐ答えを見る。1周目ならアリです。友人にもこの話をしたのですが、みんな「アリ」という意見でした。

 

②電卓を使わずエクセルで問題を解く

または、答案用紙に式を記入して、「電卓で数字を叩く&叩いた数字を転記する」作業を省略して問題集の演習に時間(アウトプット)をより多く配分するという方法もあるにはあるようです。

私は経理職でありながら電卓を打つのと数字を書くのが不器用なのでこの方法はリスキーだと思って真似しませんでした。

③超優秀な家庭教師を探す

簿記は「この問題は、考えなくてもこう覚えたら100発100中で解ける!」みたいな細かい裏技的なのがチマチマあるんですよ。そういうチマチマしたやつだけを教えてくれて、かつそれらが合格に必要な範囲の問題をすべてカバーできているという網羅性・ノウハウを持つ家庭教師がいれば1か月の勉強でも合格は不可能じゃないかもしれません。現実的ではありませんよね。しかしあなたの友人がもし簿記2級に受かったばかりで知識ノウハウがホヤホヤで、教える方に意外と才能があったら、スーパー家庭教師となりうる可能性が無きしもあらずですよ・・・!

受かった後はパラダイスが待っている

長い闘いが終われば、無限の自由と、無限のやりたいことがあなたを待っています・・・これ以上の幸せなんてあるでしょうか!?

私の場合は友人たちと一緒に勉強をしておりましたので、祝賀会と称した飲み会などで、お祝いの言葉をかけられたのが、すごく嬉しかったです。

その時、「何より、有言実行したのが凄い」と言ってもらえたことが今もも心に残っています。社会人になって、友人にこんな風に褒めて貰えるなんて、そうはありません。。。そういってもらえるようなことをやり遂げたんだなと思うと、本当に嬉しかったです。

 

経理職を目指すには

実務では2級レベルの知識技術があれば十分すぎるぐらいなのは事実です。ただ面接をする企業側の人間が今の簿記2級の事情を知らないこともしばしばかもしれません。

2級合格からさらに差を付けるとすれば、1級を、決して、受かる必要はないですが、1級の対象範囲については一度勉強してみることをお勧めします。

1級となると、さすがに独学はつらく、オンライン授業を受けるなどしてインプットのみで終わらせるという方法もアリかと思います。

ポイントは決して受かる必要はないということです。ここまでやれば面接で「1級は、受かりませんでしたが、勉強はしてました」とは言ってもウソにはなりません。さすがにどのような資格試験でも1級がクソ難しいのです。受からなくても勉強した事実があれば十分アピールにはなります。

私がいつか面接する立場になったら絶対聞くでしょう。「ちなみに、簿記2級はいつごろ取りましたか?」

 


 

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Author : モメン

アニマル好きな経理職。クールに装いながら、たまに新聞記者並みに時事問題とか語りたい系。

趣味:株、投資、節約、ガジェットいじり。

画像はヒゲペンギンの赤ちゃん。

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