どうモメンです。
経理という仕事は一体会社にどれだけの付加価値を生んでいるのでしょう・・・
先日そのことを、考えさせられる機会がありました。
台風の直撃です。今年の台風は本当に半端ないレベルでした。
それもちょうど月度の決算が忙しい時期に、重なってしまったのです。その日は休業となりましたが、翌日も、出勤すると会社の「窓が全開になっている」様子が遠目に見えた時、会社が停電していることが分かりました。
結局その日も仕事はできず、ただでさえ時間勝負の決算作業を、丸二日ほどロスしてしまいました。
それなのに、何事もなかったかのように、通常月と同じ5営業日目には、全くいつもどおりに決算が確定したのです。
あの二日のロスを埋めるために、その後の巻き返しにかなりエネルギーを注いだのかと思いきや、そうでもなく・・・
あとから分かったのですが、経理にとって「決算は時間との闘い」だと思っていましたが、実は全然そんなことはなかったということでした。
さらにいうと、台風によって経理が決算をできなかったとしても、それは会社としてやや問題ではありますが、それによって会社に損失が発生するわけではないのです。経理にとって決算ができない、というのは異常事態ではありますが、それ自体が損失に直結することがないと分かると、何やら気持ちはずいぶん楽になります。
逆にいうと経理それ自体は、会社が業績が良くても悪くても、またどんな災害に見舞われても、利益も損失も生まない埋没原価そのものです。
仮に高度プロフェッショナル制度が、こんな末端の企業の経理職に適用されてしまったとして、「給料は今の半分にするけど、本当に業務に必要な時だけ会社に来てくれたらいいから」なんて提案をされたら、本当に毎月5日間ぐらいしか出勤しないかもしれません・・・でも実際そんなことをやれば「あんな5日しか働かない人に給料の半分も出るのはおかしい!」みたいに言われちゃうんでしょうね・・・
ひるがえって台風でも休むことができなかったのは工場と営業でした。台風の時でも工場は稼働し続け、物流機能が停止してしまったにもかかわらず、営業はみずから社用車に製品を積み込んで得意先にモノを納品しに行こうとしていました。(誰も行けとは言っていないのに・・・どこまで社畜なんだ)
最終的にはそれには会社がストップを出したのですが、彼らの本当に熱心な働きっぷりを見ていると、頭が上がりません・・・が、経理として口が裂けても本音はバラすわけにはいきません・・・。