どうモメンです。
カジュアル衣料品店「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの柳井社長が入社式で新入社員に「中間管理職になるな」というメッセージを送ったそうです。
とはいうもの、ユニクロって「超・上位下達組織」のイメージがあるんですよね。ユニクロの社員がどんな仕事をしてるのかあまりよく知りませんが、店舗運営よりもっと上の方の、「どんな商品を売るか、どう生産するか、どこに出店するか」というところの戦略的な仕事も、かなりのところまで細分化・分業化されていて、一人一人の社員はかなり限られた範囲でしか自由な仕事ができないんじゃないかなぁという気もするのですが・・・
とくに柳井社長のような経営者の個性によって凄い勢いで成長してきた企業はなおさら・・・細分化された優秀な戦略的組織を、その上から一手に束ねる超優秀な限られた人たちが、全てを動かしているといっても過言ではないような組織・・・というのは私の全くの想像なのですが。
でも分かるんですよ。ユニクロはどの店に行っても、感じるんです。はるか上流から流れてくる”謎のストリーム”を。
この”謎のストリーム”については、うまく説明する言葉が見つからないのですが、ユニクロのCMを見ていただければ、ほとんどの人は気付くと思います。その圧倒的なユニクロ臭さに。そして店にいけば、ユニクロ臭さはどんなあらゆる細部にまで宿っていますよね。私はそれらについて、時々、過剰じゃないかと思うんです。
ところで、同じくプチプラのアパレルで大手のハニーズの前をふと通りかかった時、バイトの店員の女の子たちが商品の陳列方法について真剣に話し合っているところに居合わせました。
「売れると思って、前に出しておいたやつが全然売れなくて、売れないだろうと思って引っ込めてたやつが売れるんだよね」
「本当に奥が深い。組み合わせをちょっと変えるだけでも売れたりするしね」
バイトの女の子たちの活き活きした会話が新鮮でした。ユニクロではありえない光景ですからね。