どうモメンです。時事問題語りたい系経理職として、真面目に雑感を書きたいと思います。
経済学者ケインズはこんな言葉を残しています。
「市場は、あなたの経済的余力が尽きるよりも長く不合理でいられる」
ケインズ
経済の深刻さを、理不尽、不合理という視点で捉えることはとくに金融や株の世界を理解するには非常に、正確であると考えております。
リーマンショックも、東日本大震災も、コロナも、いきつくところは不合理な不況です。
「コロナは、あなたの貯金が尽きるよりも長く感染力を保つ」
景気というのはゼロサムゲームのようなものだとなんとなくイメージしている方が多いのではないでしょうか。そういう人は、コロナだけが不合理な現象であって、景気そのものは合理的なところに落ち着くというイメージは持っていると思います。
しかしマジもんの景気悪化、不況、世界恐慌レベルのなんとかショックのというのは、ゼロサムどころか「理不尽」と「不合理」そのものです。時として、人間の頭で理解できないような事象が起こります。
たとえば、こんな感じのことが起きます【社会人編】
・コロナで苦しい中、毎日頑張って働いた。給料減った。しょうがない?
・スーパーへ行ったら、なんか何もかもが高くなってね?
・100円ショップなのにほとんど200円製品ばかりになった?
・ユニクロの服、こんな高級品だったっけ?
・消費税15%が現実味を帯びてきた
・あれ、贅沢してないのにお金が貯まらなくなった
・やけに高スペックな新卒が来たな←
・基本給が減り、減った分が寸志としてボーナスに回る
学生ならこうなる
・マイナビで、飲食サービス小売パチンコ関係の求人が目立つ
・勝ち組、負け組論再び
・「仕事は選ばなければある」としきりに親に言われる
・竹中平蔵が調子に乗って大学に基調講演しにくる←
・ほぼ勝ち目のない競争を強いられる
・ハケンの品格3が放送開始。あれ見て派遣社員になりたいと思う人いない
理不尽と真正面から闘ってはいけない とはいえ
自分がリーマンショックの時、ど真ん中の当事者だったから分かるんです。
「あなたはそんなに苦しむ必要はない」
そういわれても、何の救いにもならなかったということ。当時、東日本大震災も起き、全てがむちゃくちゃだった時のことを昨日のことのように覚えています。人々が手を取り合い他者に寄り添う善意と優しさの世界がテレビの向こうにはありました。しかし仕事がなくて人生どん底だった身には、「新卒で仕事がない世界なんて・・・」という絶望だけが全てで世の中や現実を正しく認識する余力もありませんでした。みじめさしかない世界で生きていたと思います。そして当時の自分がいかに無謀な立場にいたか、ちゃんと理解できるようになったのは、リーマンショックから5年ぐらいたって、様々なことを振り返ってようやく、という感じでした。
今の自分があの頃の自分にかけられる言葉があるとしたら、「とにかく生きろ」ということです。それ以上もそれ以下もありません。
社会人で普通に働くことになれると、明日ご飯を食べるお金がないというような立場の人たちの苦しみを想像するのが難しくなってしまう時もありますが私はよく分る方だと思います。お金がないということは死を連想することがあるということです。たとえそれがいかに不合理な真実であろうとも。事実なんです。
もし仮に、人間の経済的余力が尽きるより長くコロナが猛威を振るう場合、人間はどうするべきでしょうか?
まぁ、その時は、経済やお金の考え方を根本的に見直さなければならないのだと思います。
おそらくそんな世の中になれば、子供が学校に行く必要はなく、社会人も資格試験の勉強をする必要はないでしょう。会社でつらい思いをして働かなくても、将来の心配をせず生きていける保証があるのですから。あるいは、働きたければ働いてもいいわけです、人々から感謝されて、誰もが誇りを持って、将来の心配をせず楽しく働けるような仕事だけが残されているんです。そしておそらくそのような仕事は、今エッセンシャルワーカーと呼ばれているような人たちの仕事なのだと思います。このエッセンシャルワーカーたちの地位と名誉は上がっていかなければいけないと思います。十分な社会的保障を受けられるに等しい存在として、政府が手厚く保護するべきだと思います。