白鵬は顔が22歳の頃から全然変わらないのが不思議ですね。見た目には全然老けた感じがしないのです。
大晦日に見た朝青龍も、顔だけ見るとそこまで老けた感じはしなかったですね。お腹周りはブヨってましたが。
旭天鵬などもそうでしたからモンゴル人の一部は見た目には老いるのが異常に遅いタイプの人がいるのだと思います。
私は白鵬はあまり好きではなくもともとは朝青龍のファン(その後は日馬富士、照ノ富士のファン)でしたが、朝青龍なら絶対この局面では休場しなかったのになと思うと白鵬休場は残念に思いますよ。結果がどうあれ「良い相撲」を取って千秋楽まで終えることを是として土俵への執着、執念を見せてほしかった・・・
ですが白鵬が気の毒です。おそらくメンタルはズタボロでしょう。朝青龍はもともと嫌われていましたが、「嫌われても強くありたい、強いと認められたい」という、非常に筋の通った考えで土俵を務めることに対しては、それなりの厚い支持がありました。
たいして白鵬は、大横綱として、愛され尊敬される横綱として相撲界発展のためにも尽力し、頑張ってきました。ただ優勝回数を重ねる上で、体力の衰えもあり「勝ち」に対する意識が強まっていて安易な勝ち方が増えてきたというのは傍目にはなんとなく分かりましたし、それに対する批判はどこかではなされるべきだと思っていました。
ですが日馬富士の暴行問題での白鵬への批判は相当なもので、中には行き過ぎたものがあります。
白鵬の相撲の取り口は中には卑怯と思うものがありますが、それでも40回優勝と白鵬の相撲界発展のために貢献してきた偉業そのものを過度に軽視するのは全くフェアとは言えません。
横審の白鵬に対する立ち合い批判も、「投書が多いから、見苦しいとみんなが言ってるから」とさも自分の意見ではなく世の中のコンセンサスであるかのように意見していたのは非常に卑怯な言い方だなと思いました。
あれは世間の過度な白鵬バッシングを呼び込むには十分すぎる言い方でしたよ。
朝青龍に対するやくみつるや内館牧子の批判の方が、批判のやり方としてよほど品があったとさえ思います。
最近の白鵬の相撲の取り口は確かに正々堂々と勝負しないものが増えてきたとは思っていましたが、花田勝氏が言っていたように「あんなに弱点があるのに勝てない力士の方が悪い」という面も無視はできません。そのように批判のやり方は非常にバランスが取れているとは思います。
大横綱が衰えを見せずに勝ち続けるのが難しいことはよく分かります。朝青龍も引退直前では衰えは見えてきていて、1場所に2回ぐらいは必ず変化していたような気がします。それでも残り13番ぐらいで完璧な相撲を取って千秋楽などでの手に汗握る決定戦などを制しての優勝劇などが記憶にくっきり残っているもので・・・
でも朝青龍なんかはもっと衰えても相撲を取っているところを見たかったなと、ファンとしても思ってたんですよね。
白鵬に対しても同じ思いです。大横綱であり相撲の宝ですから少々過度な批判が出てもまだここでは終われないはずです。しっかり怪我を治して体調が万全になったら来場所こそ優勝を目指してほしいと思います。出てくれるなら大阪まで見に行きたいですね。