部署が違うと風土が違うもので、同じ社屋の同じフロアで働いてても、拘束時間が、部署によって全然違います。
営業部の社員はみなさん本当に結構遅くまで残って、仕事をしていますね。「いつも何時に帰っているんですか?」と聞いても、「いえ、そんなに遅くまでやってないですよ」とごまかされます。しかも聞くところによると、誰も残業時間を申請してないという。
しかもそれは「見なし残業手当が付いているから」なのだと、ある営業部員がポロっ言っていたのを耳にしました。
私は経理なので他の会社の部員の手当関係がどうなってるのかの労務人事情報は微妙にノータッチなので何とも言えないのですが、
就業規則をどれだけ読んでも固定残業制度の記載がされているようには思えないので、営業部員が貰っている手当というのは、本当は「見なし残業手当」じゃなくて単なる「営業手当」だと思うのですが・・・
ほとんどの営業部員は、手当分よりも実際残業時間は超過しています。それなのに誰も残業時間を申請しません。出勤簿に残業時間を書き入れるところがあるのですが、みんなゼロと書いて出すのです。営業部以外はみんな残業時間申請しているのに。
営業部員だけ手当がついていることで、1~2時間は残業しないと帰れないという風潮できてしまっているのではないかと思うのですが。ややデリケートな問題なのかなと思い、営業部の人にあまり深く突っ込んで聞けないところがツライです。もしかしたらみんなそのことは分かっていて、それでも承知で残業しているかもしれません。営業部員はみんな仲良しで一体感が凄いのです・・・「俺は染まらないぞ」っていう素敵な雰囲気を持っておられた営業の方もいましたが辞めていかれました・・・・
一方で、他の部門だとそうでもないんですよね。工場や総務では、仲良しじゃなくてもコンプライアンス重視で「みなし残業手当」なんて許しません。なぜ営業部だけが野放しにされてるのか・・・
一つの原因は、「営業管理職」の個性の問題が大きいかと思います。営業管理職が、会社幹部でありながらコンプライアンス知識や懐の深さが十分でない人物である場合、部下に無償の労働を強いることには慣れているでしょうし、そこに総務部はあえて介入しないことが多いのでしょう。製造業の総務は多数の従業員を抱える工場生産部門に対しては多少介入できても、本社営業部に対しては常にやや及び腰なのです。