投資に興味を持つようになるきっかけは人によって様々だと思いますが私の場合の体験をご紹介させていただきたいと思います
私が投資に興味を持つようになったのは大学の頃に証券会社の方が基調講演などに訪れて投資入門のセミナーをしているのを受講したのがきっかけだったと思います。学生でしたので私の周りでガンガン株をやっているような人はいませんでしたが将来いつかは投資をしてみたいという思いはその時から強く持っていました。
ある時ゼミの教授が証券業協会が主催するセミナーで学生でも参加できるものがあって学生証を見せれば2000円ぐらいで行けるものがあるから絶対に行った方が良いと強く勧められたものがありました。
この教授のゼミはあまり人気がなく私以外のゼミ生がほとんどいなかったのですが、当時、教授が忙しすぎてゼミの授業ができないので、代わりにセミナーに行ってこいと言うのです。
お金をもらって行くならまだしも、なぜ私がお金を払ってまで行かないといけないのかと最初はあまり乗り気ではなかったのですが結果として本当に行ってよかったと思えるとても素晴らしい内容のセミナーでした。
この時、私が人生で初めてお金を払って参加した投資セミナーの 講師が誰だったのかと言いますとさわかみファンドの澤上篤人会長でした
お恥ずかしながら私は学生の自分にはさわかみファンドも知りませんでしたし、澤上篤人というカリスマ人物のことも知りませんでした。午後6時開催のセミナーで、5時頃に一番乗りで参加してビルの会議室の一番前の席にコツンと座り、誰がこんなセミナーに来るのだろうとそわそわしながら待っていたのを覚えています。
まず澤上会長が入ってきて、私の目の前を通ってこんにちはと笑顔で挨拶してくれたのを覚えています。 私は軽く会釈しただけでしたが私より後に入ってきたサラリーマンや社会人の方々が我先にと澤上氏に名刺交換を申し入れ名刺交換の列が後ろのほうまで伸びていたのを圧倒されながら眺めていました。私は学生で名刺も持っていませんでしたのでそういう光景を過去に見たことがなかったのでこんな世界があるんだとすごく刺激に感じました。
セミナーのテーマは「本当の長期投資家になるためには」というタイトルで長期投資をすることが社会的にどれだけ大事のことかという内容のセミナーでした。 その後、澤上氏の本は何冊か読みまして、雑誌や新聞ななどでもたびたび記事を目にしましたが、非常に単純明快で分かりやすいお話をされています。バリュー投資の神髄は「人類社会にとってなくてはならない会社」に投資すればいいだけというお話です。日本の人口が1億人に減っても、まだまだ希望はあるということを感じさせられました。
こうして私は株を始めるにはとてもいいきっかけを与えられました。
ちなみに最後の質疑応答の際に参加者の一人がさわかみしにこんな質問していました。「 でも結局、株って上がるかどうかわからないじゃないですか」
すると澤上氏は笑顔でこう答えていました「 投資っていうのは未知の世界に乗り出すことなんですよ」
今も時々この言葉の意味を考える時があります。 未知の世界に乗り出すことが投資・・・ なかなか考えさせられる言葉です。
今は私は自分のことをバリュー投資家だと思っていないのですが株式投資について正しく良いきっかけを与えてくれた澤上篤人氏は間違いなく私の20代前半での重要なメンター的存在になりました。
投資セミナーというもの自体はなかなか参加するきっかけがなかったのですがこの学生の頃に参加した投資セミナーは本当に忘れられないいい経験になったと思います。
学生の方は是非このような貴重なセミナーに格安で参加できる機会があれば積極的に 参加されることをお勧めします。社会人になっても、せめて一度は、お金を払って投資セミナーに参加されてみることをおすすめします。無料セミナーもありますが、無料では宣伝や勧誘をされるのを避けられないので、手頃な値段の有料のものをおすすめします。