日経平均株価が本日終値で22937円となりました。 ビットコインもずっと高値を更新しているのですがこの二つの指数は相関性があるのでしょうか。
私の周りの話では、今株を買っている人はあまりいないという印象です。今更買うにしてもバブルと言われてるのでなかなか手が出しづらい中で連日のように株価が上がっていくのは どこか異国の世界の話のような気がしてあまり現実感がわきません。
私は確定拠出年金でも定額定期預金に突っ込んでいましたしこの株高の恩恵を全然受けていません。簡単なようでいてもトレンドに乗ることはこんなに難しいのかと日々反省する毎日です。
そんな中で私は個人的な興味として、リーマンショックについて時々考えることがあります。書籍も何冊か読んでいます。 リーマンショック屋東日本大震災の直後に株を始めた人は昨今のアベノミクスによって一角の資産を築いたケースも多いと聞きます。
私の場合は当時まだ学生で、すかんぴんに近い状態でしたので 投資なんて全く考えられない状態でした。 あの頃に十分な額のお金を持っていて投資できていれば全てが楽勝モードだったのではと思うと時々悔しい気持ちになります。
私自身はリーマン不況によって訪れた就職氷河期で就職活動に苦労した世代でもあるので今の超売り手市場のニュースなどを聞くと羨ましいという感情を通り越して妬ましいという気持ちを抑えられません。人間の感情で最も制御困難なのは嫉妬だと聞きますが本当によく分かります。
ほんの6、7年前の出来事なのですが リーマンショック 真正中だった頃に大学の基調講演で彼の有名な竹中平蔵が来るということで大々的に宣伝がなされて私も友人に誘われて 講演を聞きに来ました。
竹中平蔵という名前を見ただけでもその名前に脳内でモザイク処理をしたくなるほど嫌な気分になるのですが、
その講演で竹中氏が大学生に向かって話していた 内容は、「 皆さんのうち8割の方が将来負け組になります」的な内容だったと記憶しています。 そのような話もありがたがって聞かないといけなかったような時代だったのだと思います。 今でこそブラック企業や過労自殺、過労死については明確に社会の悪というような見方をされますが、たった6,7年前の当時ではワタミでさえカリスマの名で通っていたのです。
話がそれてしまいましたが私はリーマンショックについては自分の嫌な思い出の中だけで風化させたくない何かがあるとずっと考えています。
というのも株価の予測を確立で予測する確率論の世界ではリーマンショック級の株価急落というのは100年に一度しか起こらない計算だったという話を聞いて興味を覚えたのがきっかけです。
それはあくまで確率論の話であって リーマンショックを説明するものにはならないのですが同じようにリーマンショックは株式投資に関する これまで言われてきた様々な理論が当てはまらないような現象でもあったと理解しています。
例えばですが、効率的市場仮説の「市場では常に合理的な賢い投資家による適正な価格での取引が行われているとする」仮説もリーマンショックを説明することはできなかったと思います。
「市場はあなたに支払い能力がある期間より長く不合理でいられる」とはケインズの言葉なのですが、私はこの言葉こそリーマンショックやバブルという現象を正しく表しえているものではないかと考えています。
ただしリーマンショックのきっかけとなったサブプライムローン問題に端を発するサブプライムショックではそれを事前に予測していた人が大儲けした投資家の話を知ると、本当に金融や株の世界は奥が深いと思います。
いつも明るい気持ちで投資を勉強していますが バブルの次に来たる未曾有の大不況を乗り越えるためにも、リーマンショックを肌身で経験した身としては、この教訓を生かして今のうちにより多くの知識を得て嵐に備えようという信念に燃えております。