どうモメンです。
「モメンタム経理職」として久々に時事問題を取り上げます。
本日は、トイレットペーパー騒ぎについて。
これは、経理をやりながら投資を考える視点から述べるとすると、「非常に興味深い現象」だなと・・・
真っ先に思い浮かんだジョージソロスの「再帰性理論」
著名な投資家・ジョージソロスはかつて哲学者を目指しており、彼独自の投資哲学として「再帰性理論」を提唱しています。
再帰性理論の基本になっているのは「人間は真実にたどり着けない」という一つの仮説です。
とても難解な内容なので私にジョージソロスの再帰性理論を詳しく説明することはとてもできないですが、まぁ私なりに解釈したところによると、これはおそらく一人一人の人間の話ではなく、「集団としての人間」のことを指しているのだと思います。
そこからの説明は省略しますが人間たちの認識の中に「フィードバックループ」というのが発生して、そこから生まれていく事象が「現実」となるのです。
私たちが「現実」と思っているものは、結局は人間に解釈できる限界の事象であって、ジョージソロスは投資家として、この「人間に理解できる境界の事象」に着目したことで、莫大な資産を築き上げました。
トイレットペーパー騒動には、「ループ」が起きている
以下、トイレットペーパー不足はデマであるという前提でお話します。
現在日本全国でこのような状況が起きています。
①トイレットペーパーが無くなるかもしれない(まだ無くなってはいない)
②家のトイレットペーパーが無くなりかけだった
③行列に並ばなければトイレットペーパーが買えない
④列に並んでいると、「トイレットペーパー不足なんてデマだ」と言われる
⑤「そうですね、私は今日明日必要な分だけ買いに来ただけですよ」と答える
どれが現実なのか
①から⑤は誰がどのように解釈しようと、同一の事象であって、全てがデマであり、また全てが現実です。
要するにデマは現実で、現実はデマなのです。
この事象を説明するには、現実の解釈を広げてデマを含むものを現実とするか、デマの解釈を広げてそこに現実があると解釈するのが妥当でしょう。
大事なのはこれが増幅するループであるかそうでないかの見極めです。
ジョージソロスは世の中にこのようなループを観測するとそこにマネーをぶち込んで巨万の富を築いたわけです。
賢い人ならこうする・・・はず
「早耳」で情報を聞きつけたなら、まー必要な分は自分用にさっさと買い、あとは「見ざる、聞かざる、言わざる」が賢明でしょうね。
知人友人職場の人が、それぞれの立場から様々な主張をするでしょうが「うんうん、そうですねー」と首振り人形のように相槌を打って円滑な人間関係をやり過ごすことです。
えー私は騒動起きる前に必要な分はしこたま買い込みましたー
なんて口が裂けても言ってはいけないということです。