どうモメンです。先日クローズアップ現代が興味深い内容でした。
日本の若くて優秀な人材が外資系に買い叩かれているという内容がショッキングでした。
取材で研究職希望の女性が、前職では希望の職仕事ができなかったため、給料は変わらないが成果に応じてボーナスが貰えてチャレンジさせてくれる今の仕事に満足しているという内容でした。
そんな風に優秀な人材がどんどん外資に流出していってる中で日本企業はどうすればいいのかという質問に対して、専門家のアナリストが企業も個人も競争力を高めていく必要があると言っていました。
また別の専門家がサプライチェーンの国内回帰を訴えていました。国内で研究開発生産し国内で需要と供給を完結させればいいと。
そんなに競争ばかりさせられてもね。。。
私はこっち側の人間です。経理の人間はほぼそうでしょう。一人一人が競争力を持たなければいけないのだと経済アナリストに言われたところで、そもそもそういう競争が嫌で経理職を選んだ部分も、なきにしもあらず。
競争力を付けたい人だけが他の人を出し抜いてガンガンステップアップしていけばいい、とそんな、風に思われた方も多いのではないでしょうか
脱成長モデルを模索する段階では他人に頑張れと嗾けない方がいい
最近ますます頑張れと言う言葉を聞くと気が重くなります。安易にその言葉を口にするとギリギリのところで頑張っている人をさらに追い詰めてしまうようなリスクを感じます。日本経済はこの失われた30年でハードワークすることと正当な報酬の相関関係を失いました。学歴などそうです。しかも日本ではというより世界中どこの先進国も同じです。
危機感を煽って努力させるのはもう根本的に無理があるように思います。
クローズアップ現代を見て感じて、なんだか後味がすっきりしないのはこういう根本的な世界の問題へ目を向けるメタ認知が欠けていたからかもしれません。
全ての人が悲壮感なく頑張るためには
私自信もまた働くことや働くために頑張ることがあまり好きではないので、どうやったら、もっとマシな気持ちで働けるのか日々考えています。
答えはほぼほぼ見えています。ズバリ楽になること。これしかないと思います。サボっていいんです。ただ快楽だけを求めるとうことではなく人間らしくあることを大事にするべきかと思います。
人間らしく生きられるなら、学校も仕事も。それでお金が無くなったとしても、究極的にはオッケーです。餓死したりすることはありません。ただ家族や友人とのつながり、社会の中での役割は人間らしさの要素においては不可欠かと思います。メタバースなどのようなものに変わりが務まるとは、思えません。
楽しく仕事をすることが大事
クローズアップ現代で取材された若い方もこれが目的であって、高い給料や成果報酬、競争力というのは後からついてきたオマケのようなものだったという風に解釈すれば腑に落ちます。
ここからは仮説に過ぎないですが日本人の多くが、楽しく仕事ができるようになれば、もしかしたら後から高い競争力はついてくるものかもしれません。今はあまりに働く人のストレスが多すぎる時代かと思います。
経理職としての提言
経理は決算以外はヒマなことが多いのですがどんな職種の方も経理のような働き方をするのがある意味理想ではないかと思っています。
工場の現場の応援に週1回時間程度、出向くことがありましたが、どんな作業でも、やっていて楽しかったです。なにせ1時間だけでしたから。
他の職種もそうですがどんどんじぶんの仕事が楽になっていくようにしていくべきだと、個人的には思ってます。決して他の人に自分の仕事を押し付けるというのはご法度です。
誰しも自分のペースで働けるような仕事をやるべきですが、それより重視すべきは、何事も余力を残して働くことだと思います。
働きアリは2割ほど休んでいるという話は有名ですがこの2割はバッファー要員として先頭組織に必要不可欠な存在らしいことが分かってきているようです。
私は本能的にこれは人間の場合も同じと考えており、また万物の事象にも当てはまると考えております。つまり何事も余力は絶対に必要なのです。
このことに気づいてから余力を増やすことにだけ集中して経理を頑張ってきました。アリは2割の要員が丸ごとバッファーですが人間の場合は一人一人の人間の中に余力を持つことができると思います。どんな仕事でもライフスタイルでもそれなりに工夫の余地は必ずあると思います。難しい場合、余力がある人が余裕のない人に寄り添って一緒に問題を解決していく姿勢が大事なのだろうと思うようになりました。
社会主義チックではあるけど
これからの時代には、そういう価値観がより尊重されるような気がするのです。自分が楽になるのは、まだ楽になれてない誰かを楽にしてあげるためだと、そういう姿勢を仲良くみんなでシェアできればもっと世の中生きづらさは減っていくんじゃないかなと思います。しんどいことを他人に強要できる人間が勝ち組になっていくということは減るはずです。
頑張っているフリ、しんどいフリが有効
頑張っているフリをする簡単な方法もだんだん分かってきました。結論をズバリいうとしんどそうな顔をすることです。
色んな仕事を抱えすぎて首が回らないフリがいいですね。同じ成果を出す時、しんどいフリをして、実はそうではない時と、本当にしんどかった時と、得られる評価はそう変わらないはすです。成果とプロセス両方を評価したいと、経営者はいつも言っていますから。社員がいっぱいいっぱい働いていれば、経営者は満足です。経営者は給料の1.2倍ぐらい働いて欲しいわけです。ですから、1.2倍程度消耗させられてるフリが必要なのです。
とはいえ、しんどいフリをしすぎると、気持ちがしんどくなってきます。肉体と精神はお互いに影響し合うものなので、しんどい顔をしすぎるといつしか本当にメンタルを病んでしまうので、そこだけは気をつけましょう。