自宅のパソコンで、office2007がサポート終了してしまったことにともない、office365に買えました。
office365は、外部ストレージが1TB使えるのが魅力的です。さらにエクセルで使えるアドオン、power queryやpower BIというのが凄そうなのです。
仕事柄、エクセルのピボットテーブルはよく使いますが、うちの会社の仕入れデータや売り上げデータ、あるいは会計データや工場データを流し込んでエクセルで分析しても得られる情報には、本当に、大したものはありません・・・。ありがたいことに、二ッチで細々と堅実にやっている製造業ですので・・・。経理ならもっと見るところあるだろう!と思われるかもしれませんが伝統的な原価計算や管理会計的分析手法には、エクセルの高度な機能はそこまで必要ありません・・・
office365でこういうことをやりたい!といろいろ考えている時、私はもしかして職業選択を間違えたのではとふと思ってしまいます・・・こんな二ッチ企業で朝から晩まで会社の数字をパソコンで眺める経理の仕事なんて、つまらないと・・・。
だったら家で趣味でやろうかなぁと思って見たり。
ついでに、これに関連して、数学者にして暗号解読者、ジェームズ・シモンズが創設したルネッサンステクノロジーというヘッジファンドをご紹介します。
ルネッサンステクノロジーは、アメリカNYの飛び出た半島(ロングアイランド)の真ん中らへんのところ、イーストセタケットという閑静な場所に拠点を構えているそうで、ヘッジファンドといえばウォール街にありそうなイメージですが、社員が都会のきらびやかな場所で金融業界の人間と接触するのを避けるためにあえて辺鄙な場所に楽園を築いたのだそうです。
このファンドの強みはクオンツという数学的アルゴリズムを駆使したプログラムトレードです。プログラムによってAIがアノマリーを発見し続けることを可能にしたゴーストハント・ハウンティングのような投資をしています。
具体的にどういうことをやっているか常人の理解を超えててとても言語では説明できないような次元で投資をしているとシモンズがインタビューで答えていました。情報がほとんどないためどのような投資をやっているのかは、外から知る方法はありません。
このファンドで雇われているのはほとんどが科学者、数学者、工学系の情報処理の専門家ばかり。人里離れたところに巨額の設備投資をして莫大なデータの解析・情報処理と、それに基づいた金融取引を全世界規模で可能にする金融インフラを自前で作り上げて自己資金でファンドを運用しているというのがルネッサンスの特徴です。
ヘッジファンド界のアップルやサムスンみたいなものなのかもしれないですがなにせ公開企業ではありませんからどのような先端システムを運用しているのか全ては謎です。
ただただミステリアスな存在ではありますが、相手が人間だと思ってはいけません。のどかだけど北朝鮮のような閉鎖的な場所で、博士たちが作り上げたAIがどんな株の買い方をしようがそこに意思があるのかなど考えるだけ無駄かもしれません。
とはいえ、ルネッサンステクノロジーは神出鬼没で日本の色んな銘柄で、買いや売りで登場してきます。四季報でペラペラ適当にめくって目隠しした誰も知らなさそうな銘柄でさえ買ってたりするのです。
自分が買っている銘柄で、ルネッサンスの名前が登場したときは「おお~」と思ってしまいます。
ジェームズ・シモンズとルネッサンステクノロジーは私の中では「ミステリアス」の具現化のような存在ですので。非常に警戒はしています。
日本の株式市場においても存在感を増してきているようですし。
office365は決してビジネス向けではないと思います。今後は個人でもビッグデータ活用時代は来ます!