地位財という言葉・・・山崎元の記事で知りました。
この人の書くコラムや記事は、私の脳のレセプトが無意識レベルで反応するようで、ついつい読んでしまいます。
プレジデントオンラインの「○○な人は仕事ができない」みたいな下らない記事はもう脳がフィルターかけて見えないようにしてしまえます。
山崎元氏は仕事や転職に関する記事をよく書かれておりますね。中には非常に身につまされるような内容もあります。
私は非常に就活に苦労し、仕事に慣れるのに苦労し、もう苦労することに疲れて仕事に対しては搾取されないために警戒して頑張る以外の気力は湧き出ません。
まだエネルギーが残っていたであろう20代後半ですでに転職はもう無理なモードだったのであとは早期リタイアかセミリタイアすることだけです。
幸いにして経理の仕事はいくらか楽をすることができ、仕事以外の時間の価値を高める努力をできるようになりました。今は上手く歯車が回っているので転職は考えていません。
「地位財」の話を聞いてると、マンションを買うというようなことも一つの地位財ですね。
身近では、公務員の人はみんな結婚するとすぐにマンションや家をローンで買います。なにもそんなに右に倣えで高い買い物をしなくてもと傍目には思ってしまうのですが、公務員の社会的信用が非常に高いので、20代の若造がちょっと背伸びした額の家を買っても、銀行はノー審査で融資してくれるのです。周囲でそれがあたりまえになると、何の疑問もなく流れでそのようにしてしまうのではないでしょうか。
少しマンション、家を買うというレベルから下って、一人暮らしをするというのはどうでしょう?
自由のために一人暮らしがしたい、実家暮らしは世間体が悪く独り立ちしたいから一人暮らしをする、それは社会人としての当然のマナーなのだとまでいう人が今ではそこまで多数派でないことを祈りますが、本当にお金を増やしたければ、ある種そこは目を瞑って、逆風があってもあえて実家暮らしを選ぶのも経済合理性から考えれば当然の選択にはなりえます。
40代50代独身男性が実家暮らしと聞くと、怪訝な顔をされてしまうかと思いますが、早くリタイアしたくてしこたま貯金をしているという事情を聴けば、まぁそれはそれでアリなのかなと思います。
地位財について私が思うのは、裕福な人がボロい家に住むのは最高ではないかということです。ただし広い格安中古物件ですよ。コーナンやダイソーで買えるような便利グッズを駆使すればなかなか快適だと思いますし、トイレをウォシュレットに変えたり、お風呂だけ大きくしたりすれば、かなり快適に生活はできると思うんです。家具は当然ニトリで。
それで服はオールユニクロ。1年に2回ぐらいは海外旅行に行きたいですね。三太郎の日はミスドに並んだり。私はこういう生活が最も憧れです。