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【カール・ポパー】暇だから経理職が再帰性理論でコロナを考えてみた【ジョージ・ソロス】

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どうモメンです。

投資をやりながら経理職をしておりますが、いつも頭の中はユニークなアイデアでいっぱいです。普段から何かと哲学的思考をよくします。

コロナ自粛中何をしてましたかと、色んな芸能人がテレビでインタビューを受けて、「主婦してました」「料理してました」「生活していました」と、みんな通り一辺倒に答えるのですが、わざわざ聞くほどのことなのか不思議に思います。

私ならこう答えます。

「・・・息はしてました」

実をいうと物質的生活をあまりしていないので、コロナもコロナ以外もそう生活は変わりません。むしろ物事の本質とその永続的価値を考えるための思考実験をするのにはとても良い機会だったと思います。

哲学するにはいい機会

私は子供のころ哲学者という職業に憧れていました。

古代ギリシャ人の市民は、奴隷に働かせて、生活の心配は一切せず余暇で死ぬまで考え事をするだけで、偉人になれたのです。この古代ギリシャ人の「余暇=スカラ」は、後の「スクール」の語源となりました。

人間は考えるためには余暇が必要です。考えるだけで政府から生活費を配給してもらえるような、国家公務員ならぬ国家哲学員という職業の人がいてもいいんじゃないかと思います。ひきこもりの人や、色んな事情で普通に働くことができない人も従事できる職業として、そういうものがあっていいと思うのです。

ですから私はコロナの自粛期間中、あれこれ考え事が捗ったことは良かったと思います。

コロナと再帰性理論

以前ブログで、コロナのトイレットペーパー騒動は、ジョージソロスの再帰性理論で説明できると、紹介しました。

それ以来ずっとコロナそのものも、再帰性理論で説明できるんじゃないかと思うようになったのです。

・人間は現実を明確には認識できない

・現実そのものが、「人間の現実の認識の不確実さ」に影響され変化する

再帰性理論の根幹となる考え方は主には↑の二つなんですが、この考えは「不合理な現実」を理解するのにとても助けになる考え方です。

最近、コロナの収束について大きな議論が交わされています。第2波によって感染は確実に拡大していますが、政府は自粛や規制はせず経済を回すという方針に舵を切っています。人々は何が正解であるか分からない中で、難しい自主判断と行動の責任を委ねられています。

コロナは、初期に流行したのは強毒型で現在は弱毒化しているという説もあります。今後感染がさらに蔓延し冬を迎えるにつれ強毒型に変異するリスクが高くなる、ありは弱まるという説もあります。

私は、コロナについて正しい科学的知識を知りたいと思い、そういう医学的なニュースもよく読んできたのですが、色んな研究者が十人十色の仮説を述べていてどれが正しいかなんて、競馬の結果を予想するのと同じようなもので、結局は分かりません。

全てが分からないこと尽くしでも、このコロナ禍はどこへ向かうのか、ふと分かりそうな気がする時があるのです。

おそらくですが、コロナ禍がどこへ向かうのかは、人間が決めることになるだろうということです。コロナがどうなるにせよ、コロナを解釈するのは人間ですから、いずれにしても人間が認識できる限界のところに、コロナ禍も「収れん」すると思うのです。

 

人間が認識できる限界をコロナが超えていくことはないと思います。最初は人類絶滅させにかかっているウィルスかとも思いましたが、どうやらそこまでではなさそうだ、というのが最近では共通認識となりつつある気はします。

 

今人々は、「ソーシャルディスタンス」「マスク」という言葉を手にいれました。この二つは非常に画期的な、魔法のような言葉です。

「ソーシャルディスタンスを守っている」「マスク着用を徹底」と言えば、コロナ対策ができていることになるんです。

ここでいう「現実に」という概念がミソです。現実って、一体何なのか?

このコロナにおける「現実」は、おそらくは人々のバイアスの中の現実でしかありません。本当にコロナ対策ができているかなんて、どうでもいいことなんです。集団としての人間自身、「徹底したコロナ対策」が何であるかを、一方的に決めてしまえばいいのですから。仮に、集団としての人間がマスクをすればコロナ対策ができると共通理解を持てば、それが「コロナの解」にもなり得るのです。トランプが「マスクをしろ」と国民に呼びかけて国民が全員マスクをしたら、頃合いを見て収束宣言をする、というような、こういうマッチポンプでさえ、不可能ではありません。

 

人々がコロナをどう理解し、どう対処していくかを、予測することは実はそう難しくない気がしてきました。コロナが何であるにせよ、現実の状況は、人間の認識の中で、変遷します。コロナの変異よりも、こちらの変遷に注目することには大きな意味があります。

つまり「集合としての人間」を理解すれば、コロナ禍の収束時期は、意外と簡単に予測することができるのです。

これって実は、かなりの大発見だと思うのですが・・・

 

コロナワクチンが全世界に行きわたるのは早くて2024年と言われています。

しかしながら私がこれまで再帰性理論で考えた仮説では、コロナ収束はワクチンが開発されるよりももっと早くなる可能性があります。ずばりキーワードは、「ソーシャルディスタンス」と「マスク」です。

 

(※決してコロナなんて大したことない、マスクは意味がないと言いたいわけではありません。趣旨はあくまでコロナを再帰性理論という全く違う切り口で考えてみたいというだけのことです)

 

なぜ再帰性理論にこだわるのか?

私は元来は社会派の人間で、政治や時事問題を語りたい系の人間です。

家族や一族みな揃いも揃って公務員ばかりの家系で生まれ育った背景もあり、なんとなく資本主義の競争原理社会と少し違うところにある理想の世界が頭の中にはあったと思います。

ただ私自身は大学が経営学専攻だったので、「商人の哲学」の中にも人間の真理があるというような漠然とした考えを持つようになりました。

それから株式投資や金融の勉強を趣味でやっていくうちにジョージソロスの再帰性理論を知り、世の中のあらゆることが再帰性理論で説明できることに気付いてしまったんです。

・・・というのは大げさですが例えば私は脳死の臓器提供に反対だったのですが、なぜ反対なのか自分の中で説明できなかったんです。しかしある時ふと、再帰性理論で簡単に説明できることにふと気づきました。(その具体的中身についてはセンシティブな部分があるためここでは割愛させていただきます)

再帰性理論は大変使い勝手のいい理論でもありますので、誰にでも自分の主義主張を再帰性理論と絡めて説明できてしまいますので諸刃の剣でもあります。

再帰性理論は自分の中で好き勝手に利用するもので決して他人に押し付けるものではないですね。

 

 

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Author : モメン

アニマル好きな経理職。クールに装いながら、たまに新聞記者並みに時事問題とか語りたい系。

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