どうモメンです。
もしも涼宮ハルヒが外務省に降臨したら・・・というタイトルですが、今の財務省的には本命としては、欲しい戦力は長門有希の方だったと思いますね。とはいえ、長門有希に力を借りるにはどうしても涼宮ハルヒを先に見つけ出す必要がありますから。
つまりは「宇宙人・未来人・超能力者に遭えるのは財務省だけ」とポスターを刷って、大学のキャリアセンターにでも張り出しておけば、運よくひっかかってくれるかもしれませんよ。
しかし、長門有希がいない世界で隠ぺい改ざん行為を頑張ったらこういう、かくも悲惨なクライマックスになってしまうということなんですね。
とはいえ完全無欠の統合思念体がウジャウジャいたら世の中すべて嘘ということになってしまいますがね・・・
ところで会計の世界では隠ぺい=粉飾決算ということになり株主にとって利益が毀損されれば、また債権者を欺いたとなれば、経営者や、深く関与していた場合は経理責任者も訴追されるリスクがあります。
書類保存に関しては、経理・会計は直接的にお金を扱っているという側面もありますし、コンプライアンス遵守で税務調査を意識して書類を保存しているのでわりときっちりしています(私は)。設備投資などで大きい金額のやり取りがあった場合は、帳票類を始め、注文書、見積書、また稟議書や決裁に付された会議体の議事録まで、調査されることを念頭に置いて書類は保存しています。期間としては欠損金の繰越が10年なので10年分の書類は出せます。もし会社から不正をやるように指示されたら自己防衛のためメールやICレコーダーの録音などで証拠を残そうとはするでしょうね。私はまだ経理責任者ではないですから、自分の責任にはならないように行動することがさほど難しいとは思えません。管理職ぐらいになればまた違う考えもあるのでしょうが。
財務省では1年前のデータ、書類を破棄したと言ってましたが、まぁこの時点で普通じゃないなとは思ってました。
議事録については、議事録の作成担当者レベルであれば、後に記録内容をめぐっての齟齬が起きないようICレコーダーで録音してファイル自体は個々で保存しているケースも多いものと思います。
上から極めてコンプライアンス的にセンシティブな指令を受けた時はそれこそ後々それが大きな問題になった時自分の責任とならないように、経緯を全て証拠として個々で持っていたりするものですからね。
ファイルの保管方法ですが、USB保存は禁止されている規定がある場合、組織で運用している共有サーバー、フォルダ内のどこかに格納しますが、財務省はファイルも古いものは全て消したと言ってました。しかし個々人のメールデータまでは消しきれなかったんじゃないでしょうか?あるいは消してもハードディスクから復元するのは、ソフトを使えば素人でもできなくはないような作業です。しかも自分のパソコン側でなく、サーバー側にメールデータがそっくり残っている場合も多いのです。ただメールを外部から取得するにはパスワードが必要なので検察の捜査権でメールサーバーの会社からそれらを簡単に入手できるのかそこらへんはよく分かりませんが、できそうな気がします。
メールは証拠能力が非常に高いので、誰から誰にどのような文章で送信されてどんな添付ファイルが付いていたかも一網打尽に分かってしまいますから、押収した紙の書類などはたいして目もくれず、ただひたすらメールだけを解析していくだけで相当の部分まで真実は分かったでしょう。
メールの記録まで改竄しようとしたら、それこそ長門有希レベルの技術がいることでしょう。そこまでできていたら結果も変わっていたかもしれませんね。
朝日新聞社へのタレコミは誰が行ったのか色々噂されていますけど、検察が意図的に漏らしたというのは一番しっくりきますね。
当初、財務省が一転して「書き換え」を認めたのは、自殺者が出たからなのかと当初は思いましたけど、それだけでここまでの急展開になったとは思えませんでした。遺族が遺書を公開したわけでもないですから。
かつてのウォーターゲート事件も、最初にリークしたのは当時のFBIの副長官だった人物で、のちに当人が「もう時効だから」と名乗り出て判明したという経緯を知りました。
検察内の正義感のある捜査員が、反勢力のメディアとして最も権威がありそうな朝日新聞にタレこんだのでは?とも噂されていますが、私はもっと上層部の人間が、検察機構の存在感の「奥行き感」を誇示するために、組織の意思を表す意味を込めてやったのではないかなとも思います。
ここまで重大な問題をメディアにタレこむということは、この件は世論が捌きを下すべきなのだと、検察が暗に判断し、私たちに判断を投げたということではないかなと思うのです。ある意味では韓国で起きたことと似てます。仮に政府や行政が機能不全な状態に陥ったのなら、最後は国民が立ち上がるしかないと・・・
検察とて長門有希のように完全無欠かつ人知を超える存在ではありませんからね。
まぁ、私たちは涼宮ハルヒと長門有希がいない世界に生きているということです。
[…] 前回の投稿でも、すでに色々書いてしまいましたが・・・ […]