どうモメンです。
「※これは適格請求書(インボイス)ではありません」とご丁寧に請求明細書の右上にわざわざ追加の印字して毎月請求書を送り付けてくるそこの〇〇電力!
ただそこにT番号を印字すれば良かっただけけだろうが!!!
すみません、いきなりヒートアップしてしまいました。
・・・・本日は誰も幸せにならないDXについて語りたいと思います。
この世には【いいDX】と【ざんねんなDX】があるということです。
docomoの請求書には・・・全国の請求書ダウンロードに疲れ果てた処理担当者のお気持ちを代表し【ざんねんDX】の最優秀賞を授与したいと思います。
(ちなみに、優秀賞は、東京電力、関西電力、北陸電力と各ガス・水道事業会社のみなさんです)
「これインボイス番号載ってないね」
嫌な予感がしました。
最終的にインボイスは、ダウンロードできたのですが、電話をかけ、また違うところに電話をかけ、dアカウント確認し、【代表番号のSMS認証ログイン】、しwebビリングでダウンロードページを必死に探し・・・請求明細は見つけるも、請求書【鑑】はなかなか見つからず・・・
そして極めつけには、ここまで苦労してダウンロードしたPDFにパスワードがかけられているため、某・経費精算システムへのアップロード、登録さえできないという、最悪の結末に・・・
電話のたらい回しで透けて見えた、縦割り組織の知らんぷり体質
おそらく会社・組織が大きすぎるあまり、高い給料を貰っている目がギラついた少数のDX推進メンバーたちが、どちらかというと古くさい開発手法で、目先の成果にこだわって本来の目的を見失ったまま開発を進めた結果こんなひどいものができてしまったのかなと思いました。
「DX・電帳法・インボイス」と謳いさえすれば、利用者に大変な不便を強いてもいいという世の中の風潮がそれを助長させたでしょう。
いかにも目がギラギラした性格が悪そうな人たちが
「そりゃログインするのにSMS認証とかいるのは当然でしょw」
「天下のNTT様のPDF請求書なんだから、そりゃ改ざんできないようにPDFにパスワードをかけておくなんて当たり前でしょw」
「え、システムに取り込もうとしたら弾かれる?タイムスタンプが付与できない?てめーの会社のシステムの仕様なんか知らねーしw 天下のNTT様がインボイス電子化対応してやったんだからありがたくダウンロードしてきっちりデータで保管しろよお前ら」
「結局DXなんて顧客に働かせた者勝ちだしw俺ら強者で良かったああああ」
とか言いながら開発したのではないだろうか、などと想像してしまいます。
傲慢企業にはお似合い「ざんねんなDX」
電力費や水道、ガスの請求書もそうですが、傲慢なインフラ系企業は、毎月送ってくる「請求書」と名の付くものにインボイス番号をわざと掲載せず「インボイスが欲しければネットへアクセスして自分でダウンロードしろ」という、「自分さえ良ければいい部分最適DX」を強制してきます。
世の中を便利にしてくれるはずのDXが、やがて人々を苦しめるリヴァイアサンへと、豹変していく実態があるのです。
これほどまでに経理や請求書担当者を苦しめる「電子請求書が面倒くさすぎる」問題の諸悪の根源が、一体何なのか、私は勘が良いのですぐ分かってしまいました。
DXには【いいDX】と【ざんねんなDX】がある
最初に言っておきますが、DX自体が悪いのではありません。
問題は、【いいDX】と【ざんねんなDX】があるということです。
【最終形態へ辿り着こうと努力し続けて頑張ってる良心的なDX】は応援するべきですが、【そもそもから目的をはき違えている誰も幸せにならないDX】は、それを自らPDCA改善する手段を持たないかぎり、早く消えうせろと、利用者が強く圧力をかけないといけないということです。
経理としては、某経費精算システムを触るようになってから、ユーザーの声を集めてシステムの新機能が次々実装されていくのを目の当たりにして、そういうシステムを業務であたりまえに使うということ自体が、それまでは経理では考えられなかったことなので、素直にすごいと思いました。真面目にシステム理解度が進むほど、自身ITスキルも爆上がりするという副次効果もあったぐらいです。
一方で、実際に世の中に出回っている「請求書の電子化」をはじめとする多くのDXは、無秩序で自己中心的な状態を自己増幅させているバケモノに思えることがあります。その中心に本当に悪意があるわけではないのでしょう・・・ただ、それを開発する人間の偏差値が高くないと、いとも簡単にバケモノが爆誕してしまう、そういうリスクがあるのもまたDXの性質なのではないかと、ふと思いました。
つまり、本当に優秀な人間が開発しない限り、世の中にざんねんなDXが多く蔓延してしまうのです。今のDXには何か重要な要素が欠けており、この危うさについて、まだまだ世の中が理解が進んでいないのが実情かと思います。みんなが「こんな時代だから適応していかなきゃ」と我慢しすぎてしまって、企業側もそれに甘んじすぎているのです。
おそらく、ざんねんなDXの特徴として自ら改善の要素を持たない
たとえば、ビフォーアフターという番組がありました。
様々な「匠」の手によって、家が生まれ変わる、アレです。
その匠の仕事っぷりについて、まぁごくたまにですが、明らかに「ん?」と思うものが、あったりしますよね・・・
ちまたでは、そのような回を担当した「匠」は、不名誉にも「悪だくみ」という呼称がついてしまうそうなのです・・・笑
私もたまたまそれを知っていて、ある回を見ていると、とある匠がかつての師匠に再会する場面をやっていて、そこでかつての師匠が登場した瞬間、匠に向かって放った挨拶が、「よお、悪だくみ~」
だったのはやけに覚えております。どうやらネットで「悪だくみ」と呼ばれないように当の匠もわりと気にしているんだなと、その当時でも推測できたのです。おかげで、最近はあまり匠もビフォーアフターで思い切った冒険がやりづらくなったというデメリットもあるでしょう。
ただ良い意味でプレッシャーになった面もあるのではないかと思います。この「一歩間違えれば、良かれと思って生み出したものが真逆の結果を生むことがある」という、自己反省の視点を常に持っているかどうかというのは常に大事なのだと思います。
docomoの請求書が、まさにこれで、「DXのために良かれと思ってやったが、よくよく考えると、ただ無駄に意地悪なことをして、利用者の手間とストレスと憎悪を増やしただけだった」と、中の人たちが気付いた時に「やっぱり、やめます」と、たとえ格好悪くても言える会社の方が、本当にDXに近いところに成長できて信頼も得られると私は思います。
ですが今出回っているDXと名のつくもので、そのようにPDCAを回せる仕組みで開発されているもの自体がほとんどないのが実情です。
せめてユーザーがもっと賢くなって、「これは良いDX」「これは悪いDX」と適格に論理的に判断できる指標を持ち、ただ被害者然としているだけではなく反撃できる機会があってもいいと思うのです。
「かえって面倒くさい」を克服できないDXはやめさせる仕組みが必要だった。それこそ法律で縛るべきだった。
たとえば請求書の電子化サービスについて、私が考えつく限りの最善の解は
・DXは全て政府認証制にし、証憑電子化サービスには「メール添付オプション」と「FAX送信オプション】を必ずつけること。FAX送信オプションを付けていないサービスはDX認定なし
にするという案です。
FAXは「かえって面倒くさい」あらゆる全ての問題を解決できます。「日本だけ未だにFAX!」と叫びたい人たちに罵倒されたり日夜脅迫されようとも、今現在においてFAXが通信インフラとして非常に有用である事実は変わりません。それに、受信側でFAXを電子化するのは非常に簡単です。バケモノと化してしまった【ざんねんDX】の全ての問題を解決する可能性を秘めているのはFAXであり、FAXをDXの中心にしてもいいぐらいだと、かねてより考えております。
素直に、今までの請求書にインボイス番号載せてあげて
それが、みんなの願いです。
そうすれば、みんな心に余裕ができて、世界も平和になります。それが無理でも、全国の何万人の経理の人たちが救われます。
ざんねんなDXが世界を覆いつくす前に、できることがあるはずです。
せめて声を上げましょう。
私はブログで意見提言することにしました。
朗報
どうやらdocomoによりますとインボイスの発行方法が6月から変わるようです!
お客さま要望を踏まえ、毎月お届けしている電話料金ご請求書等をそのまま適格請求書としてご利用いただけるよう、提供方法を変更することとしました。
これまでのご提供方法について、ご不便をおかけしたこと深くお詫び申し上げます。
今後ともみなさまのご要望にお応えしつつ、よりよいお客さまサービスの提供に努めてまいります。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。(1月19日)
それでも、半年もかかっちゃうみたいですね。
ふと、当初からこれに反対していながらも声が通らなかったdocomoの中の人たちの声も聞こえた気がするんです。「それみたことか、やっぱりこうなったじゃないか!」
これからはもっと、みんなが本当に楽になるDXを目指してパワーアップしていきましょうということです。
ぜひFAX全盛期の時代をつくりましょう!!!