どうモメンです。
このところ、ずっと思っていました。
岸田ワードは、仕事に応用できると。
とくに管理部門では、岸田ワードはかなり実用的です。
岸田ワードのいいところは「それだけ言っておけば何とかなる万能フレーズを沢山持っている」ところ
信頼をもって
丁寧な説明で、
耳を傾けて、
聞く力、
検討を加速、
あらゆる手段で
一人ひとりに寄り添っていくということです。
何をもってして、その目標を達成したと評価するのでしょうか?
あらゆる手段を尽くしたかどうかなんて、誰も判断しようがありません。
そして、後で振り返ってこう思うのです。「あれは、何とも言えない総理大臣だった」と。
良くも悪くも、何とも言えない、それが岸田ワードの威力です。
使い方次第では、実力以上にもなれる岸田ワード
「できなくてもやろうとした、その姿勢」が、言葉とともにふんわりと人々の記憶に刻まれ、仮に、及第点評価が当てられるのだとしたら。
それは、言い換えれば、こんな風にも言えるのではないでしょうか。
「(大してやる気もないのに)できなくてもやろうとした(風に見せかけるコスパがスゴい)その姿勢」
これは、仕事でも応用可能なのではないかと、ピンときてしまったのです。
それも、経理や人事のような、バックオフィス部門で働いている人には、とくに岸田ワードは参考になります。
経理はどこでも不遇なのか?
分かりません。
見せ方やアピールが下手なだけというパターンは多いかと思います。
もちろん経理の頑張るベクトルも重要です。頑張る方向と、評価される方向が一致していなくてはいけません。これが経理にとっては理解されづらい部分もあり、つらいところなのです。
経理らしく数字を見せて、「これだけの成果を上げた、利益に貢献した」とアピールしても、その本人が社内全員で嫌われているイヤな奴だったら、評価が上がらなかったりするわけです。
営業マンを見習って、人柄や、営業スマイルや、話術、信頼感を模倣したところで、営業と同じ土俵には立たせてもくれなかったりする場合もあります。それでもある程度は、「営業サービスとしての経理」という側面の技術も磨いていかないといけなくなるのが経理の宿命かと思います。
ただし経理の人間は嘘をつくのは苦手です。演技も下手な人が多いでしょう。あんまり周りの要求に答えすぎると必ず疲弊します。思ったより、会社というのは、経理の人間を「庶務・雑用係」としてこき使いたくてしょうがない人が多いのも事実です。
このジレンマを解決するには、数字アピールもだめ、営業アピールもだめとなれば、「360度耳を傾けて何かしようとした姿勢を全方向にアピール」するしかなくなっていくわけです。
そこで、それらしい表現を探そうとすると、最終的に岸田ワードに行き着くということになります。
「聞く力」本当に評価できるか、誰が評価できるか
結論からいうと誰にも評価なんてできません。逆に失敗リスクも少なくて済みます。
それゆえに「目標スローガン」としての利便性が高いのです。
だから岸田に限らず昨今のエグゼクティブはこれ系の表現を好き好んで乱発するのです。
せっかくなので経理も真似させてもらいましょう。
「本当に他人から見てそれができたかどうかは分からない、それでも私はやろうとした」と言えれば勝ちです。最初からやる気なんてなくてもいいのです。