でんさいネット導入されて間もない頃に、図書館で「電子記録債権法」に関する本を見つけて勉強してました。
当時、監査に来られた会計士がでんさいネットのことをあまり知らなかったらしく得意げにあれこれ説明しました。「これが発生記録のリストでー発生記録っていうのが手形でいう振出にあたるものでー」「これが記録番号でー手形でいう(ry」
しかし「でんさいネット」で一番難儀するのは、支払った後に「入金確認できません、これってFAXか何か来るんですよね?」と、取引先の入金担当者から電話がかかってくる時です。
入金担当者というのは、会社によっては営業部がやっていたり、経理がやっていたり、色々なのですが、入金処理をやる人というのは、預金口座の入出金データまでは、その人の権限でアクセスできるパターンが多い気がします。
その場合、でんさいネットの情報を閲覧できるページまでアクセスできるのが、管理者権限がある管理職だけとか、経理の人だけとかになっていて、風通しの悪い会社ですと、連携ができないので、経理の人がでんさいを受け取ったのを通知で知ってても、入金担当者にそれを教えなかったりする、なんてのは容易に想像できます。
よくあるパターンが、請求書の金額の振り込みや手形の送付は通常「支店」宛てだけど、でんさいネットだけは、ちょっとややこしいので本社の経理の人が管理してるっていうケースですね。本社の経理の人も忙しいでしょうからでんさいネットを受け取っても、いちいちそれを支店の入金担当者に伝えるのは忘れることもあるでしょう。
「入金確認できない」という電話を貰うと、まずでんさいで払ったことを伝えて、「でんさい情報をネットで見れますか?」とその担当の方に聞いて、見れないということなら、「御社の○○部の○○様からでんさい用の口座を教えて頂いておりまして、そちらの口座宛てに今回お支払いしておりますのでご確認ください」と伝えています。
もうでんさいネットも普及してきたのでこういう電話は最近はめっきり減ってしまいましたね・・・