今回は経理をやりたいと思った理由についてお話したいと思います。全てが履歴書に書けるような前向きな理由ばかりではありません。ここは本音でいきましょう。
- 営業がやりたくない
私は大学で一応会計を学びました。同じ学部の友人が就職活動で製薬会社のMR職に応募した時、面接で「営業職希望だけど、いつかは会計の仕事もしたい?」と聞かれて、「はい、大学の知識が生かせますし、機会があれば」と答えたら、「この会社では営業は引退するまで営業しかできなけど?」と言われたそうです。それでも友人は「一つの仕事でプロフェッショナルになることが、自分の希望です」とかなんとかうまく取り繕ったそうですが、内心では「あぁ、全部否定された・・・」と思ってしまったそうです。それを聞いて、本音では営業職がやりたくないのに、営業職を応募するのは相当の覚悟が必要なのだということがよーく分かりました。しかし当時はリーマン不況真っただ中でしたので、みんながその「覚悟」をしなければいけませんでした。
私も「覚悟」を決めて就活していました。しかし望みが絶たれないよう、MRや金融、サービスなどの業種を避けつつ、なんとか望みがつなげられるような会社を探して応募しましたが、リーマン不況は本当に無理ゲーでした。
最後の方は、「経理を勉強してきましたが、何でもやりたいです!営業でも何でもやります!やらせてください!」と訴えて、ようやくハロワ求人で総務部員募集していたところに内定をもらうことができました。最初の半年は営業部所属からのスタートでした。
自身の経験からすると、経理希望というだけで、「この子、営業が嫌なのかな」というのは見透かされてしまいますので、「営業もやりたい、何でもやります」とまず宣言をされることが無難かと思われます。
ここからは全く私見ですが、経理がやりたいと思う学生さんは、営業職を多く採用する業種の会社は合わないかもしれません。私はBtoBの「製造業」あたりが、経理にとっては狙い目の業種なのではないかなと思います。製造業では管理部門の社員は一人一人ちゃんと「個」で見てくれてあまりシビアに能力評価されない会社もまだ多いと思います。